鬱病を正しく理解する|原因と治療法について

女の人

感情面に影響する症状

医者

鬱病の治療を効果的に進めていくためには、周囲の理解とサポートが重要なポイントになります。しかし、鬱病について正しく理解している人というのは、多くありません。中には、この心の病のことを「甘え」や「性格」だと考えている人もいるでしょう。それは間違った考えです。鬱病を患った際には、日常生活に支障をきたすような辛い症状が数多く現れます。ここでは、どういった症状があるのかを知り、この心の病が病気であることを正しく理解していきましょう。鬱病の症状には、大きく分けて「心的症状」と「身体的症状」の二つが存在します。代表的な症状として広く知られているのは、心的症状です。心的症状は心に現れる症状のことを指し、主に感情面に影響します。例えば、心的症状の一つに感情障害と呼ばれるものがあります。感情障害は自身の感情をコントロールできなくなるといったもので、鬱病患者の場合だと抑うつ状態から抜け出せなくなってしまう傾向が見られます。抑うつ状態というのは、健常者の方でもなりえる状態で軽度であっても「心身の苦しさ」を伴います。抑うつ状態になると、強い焦燥感と不安感が付き纏うと言われており、健常者の方であればその症状は一過性ですが、鬱病患者の場合だと抑うつ状態から抜け出せなくなってしまうのです。また、抑うつ状態は大きなストレスとなり、鬱病の症状を助長させてしまいます。

鬱病が感情に及ぼす影響は、抑うつ状態の他にも意欲の低下による興味や喜びの喪失といったものが挙げられます。この心の病を患ってしまうと、今まで興味を持っていたこと(趣味等)に対しての意欲が無くなってしまうのです。また、そういった意欲の低下というのは、喜びの喪失にも繋がっていきます。この症状は、周囲から見ても驚くほどの劇的な変化として現れるでしょう。心的症状について、最後に自殺念慮について説明していきます。自殺念慮というのは、「死にたい」という感情が芽生えてしまう症状です。これは、現在の辛い状態において、死んだら楽になれるという考えから生まれる症状で、中には本当に自殺してしまうケースも存在します。もし、家族の中に鬱病を患っている人がいるのであれば、そういった事態にならないようしっかりとサポートしてあげることが大切になります。また、サポートする時には、自殺念慮の症状が落ち着いた時に最も注意しましょう。自殺念慮の症状が落ち着いた時というのは、症状が重くなっている時である可能性が高いのです。この心の病は前述した通り、意欲の低下も引き起こします。症状が重症化した際には、意欲の低下により死にたいと考える気力すらも無くなってしまうのです。そのため、元気になったように見えても、突発的に自殺してしまうことがあります。そういったことがあるため、症状が和らいだ際には、より注意深く見守ってあげるようにしましょう。